09/12/09 20:50:09.60 TP1w/ebN BE:12693964-PLT(17500) ポイント特典
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介護施設で老いを考えた:/50 有料ホーム/4 /宮崎
◇介護実習で受けた衝撃
(前略)
専門学校の1年目、19歳だった松村さんは特養ホームへ3週間の実習に行った。入浴介助の見学で
まず衝撃を受けた。湯気の立ち込める中、数人の高齢者が入浴していた。高齢者は全裸だが、職員たちは
Tシャツ姿だ。全裸とTシャツ姿の対比に違和感を覚えた。全裸の高齢者たちが「モノ」として扱われているように感じた。
その一方で、職員の対応には心を打たれた。入浴中でも大便が止まらない人がいる。便がボトボトと床に落ちる。
職員はすかさず拾って平然と袋に回収している。「自分にもできるようになるのだろうか」と思った。
大便を食べる入所者も見た。異臭のする部屋に入ると、男性が大便で作ったダンゴを口に運んでいた。おしめから
取り出した大便を壁に塗った跡もある。女性職員がタオルで入所者の口の周りや両手をふき、やさしく「これは食べ物
じゃないよ」と話しかけている。今なら「認知症の一症状に過ぎない」と冷静に説明できるが、当時はこわくて足が震えていた。
廊下で大声を上げながら杖(つえ)を振り回す男性を職員4、5人がなだめながら部屋へ誘導する光景も見た。
「なりたくて認知症になった人は一人もいない。この職場は気の毒な人たちを手助けする立派な仕事だ」と感じると同時に
「やさしさや同情だけでできる行為ではない」とも感じた。「仕事だからできるのです」
さまざまな施設で高齢者を見てきた松村さんは「有料ホームの仕事は最も守備範囲が広い」と語る。グジブランドは、
15人が元気な高齢者で、50人は寝たきりの人もいる要介護者である。ホテル業的な快適なサービスと、特養ホーム的な
きめ細かな介護の両方が求められるのだ。
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