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小林毅 道州制が試す「関西精神」 (1/2ページ)
兵庫県西宮市で育ち、京都の大学を卒業して現在は大阪市内に勤める男性から、こんな話を聞いた。
「京都、大阪、兵庫は仲が悪い。神戸文化圏からみると、大阪はごちゃごちゃした印象だし、
京都に至っては大阪は見えていない。源氏物語で都落ちした光源氏が、あっという間に兵庫の須磨、明石に着くようなものです」
関西3府県の「仲の悪さ」はよく耳にする。隣接県の対立は珍しくないとはいえ、3府県は経済的にも文化的にも力がある分、他より際立っているようだ。
広域行政や、都道府県の枠をなくす道州制論議で関西は一歩先んじている。府県や経済団体などによる広域行政の主体・関西広域連合の発足も近い。
ただ、これが関西州に発展するかは今後の議論次第だという。道州制では、橋下徹知事が突出する大阪府、
それを警戒する京都府や兵庫県、埋没を恐れる奈良県など思惑が異なるため、分裂回避を最優先としているのだ。
こうなると、3府県の対抗意識や関西人気質といった実体がつかみにくい空気のようなものが最後の決め手になる可能性もある。
11月下旬、大阪市内でシンポジウム「関西から考える日本の道州制」が開かれた。「国のかたちを変えるのが道州制」
「中央(=霞が関)が独占する権限、情報、頭脳機能を地方が取り戻す」「統治形態そのものを変える」。講師らの図柄の大きな話のあと、会場から声があがった。
「実利的な関西人は、道州制や広域行政にはこんないいことがあるといわないとついてこない」「道州制で私個人が受けるサービスや生活はどう改善するのか」。
関西人は実利的、との決めつけには反発もあるだろう。そこには自嘲(じちょう)や屈折気味の自尊心も見えないではないが、「道州制の恩恵が知りたい」という意見が続いたのは興味深い。
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