09/12/03 18:56:53.72 SClUDOAq
>>377
そもそも Google 日本語入力は、ソフトウェアエンジニアの工藤と小松の 20% プロジェクトからスタートしました。
ご存知の方も多いと思いますが、Google の「20% ルール」とは、勤務時間の 20% を自分の好きなことに使って良いという社内ルールです。
当時、工藤は Googleの「もしかして」機能を担当していました。スペルミスの多くがインプットメソッドの誤変換に起因していることと、
チームで開発した「もしかして」システムが高い精度でそれらを修正していく様を目の当たりにして、
Google 日本語入力の可能性を確信しました。
同じ時期に、別のチームにいた小松も、オープンソースソフトウェアの日本語入力システムの作者であり、
インプットメソッドの開発を希望して Google に入社したことから、Web 上の大量のデータとサジェスト機能を活用した
Google ならではのインプットメソッドのアイデアを温めていました。
このように工藤と小松の二人で始めたプロジェクトですが、徐々に 20% プロジェクトとしての貢献者も増え、
しばらくたつと、Anthy, WinAnthy, scim-skk, skkime, AjaxIME, PRIME, MeCab などの日本語処理システムや
日本語入力システムの開発に携わっていたエンジニアや Windows の TSF での開発経験のあるエンジニア、
各種オペレーティングシステムの開発経験者がこのプロジェクトに様々な形で参加するようになっていました。
今回お届けする Google 日本語入力は、このような自然言語処理や各種プラットフォームの開発経験者たちのノウハウが
凝縮されたものとなっています。
Google 日本語入力はまだベータ版です。
アプリケーション互換性問題、誤変換、未実装の機能を含め多くの改善点が残っています。
不具合や改善点など皆様からのフィードバックをお待ちしております。