09/12/01 00:11:50.51 p94E6nb1 BE:1933659375-PLT(12222) ポイント特典
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ノーベル賞受賞者はそんなに偉いのか。ホント、日本人は権威に弱い。行政刷新会議の事業仕分けで、
「効果が国民に見えない」と、凍結されたスパコン事業が、あっさり「復活」することになった。
江崎玲於奈(84)、利根川進(70)、野依良治(71)、小林誠(65)といったノーベル賞
受賞者たちに、「歴史の法廷に立つ覚悟ができているのか」「人材流出が進む」と凄まれたからだ。
言っておくが、日本の科学技術が世界に後れをとっているのは、なにも予算が足りないからだけではない。
スパコン開発の総事業費は、1230億円という巨額なものだ。科学研究費補助金は、10年で1.4倍に
増え、96年度に始まった「科学技術基本計画」では、「5年間で25兆円」という政府の投資目標が
掲げられた。科学技術予算の中心である「科学技術振興費」は、緊縮財政のなか、例外的に年1.1%ずつ
増やされてきた。社会福祉が容赦なく削られるなかで、科学技術に予算を付け替えてきたのが真相だ。
それでも「スパコン開発」が世界31位に落ち込むなど、日本の科学技術が遅れてしまった原因は何か。
ズバリ、研究の現場である「大学」の質が低いからだ。どんなに予算をつぎ込もうが、ドブにカネを捨てる
ようなもの。成果が上がるはずがない。学閥がはびこり、閉鎖的な日本の大学は、ハッキリ言って、優秀な
人材を殺しているのだ。
「日本の大学の研究室は、教授、准教授、講師、助手と序列が歴然としています。徒弟制度のような世界。
大学院生や助手が研究しても、論文は教授の名前で提出するということがまかり通っている。手柄を横取り
されてしまうのです。これでは若手が嫌気を差して当然。なにより、この研究をやりたいと思っても、
教授が許可してくれないと研究費も出ないから、諦めざるを得ない。能力ある若手ほど、日本の大学に
飽き足らなくなるのが確実です」(科学ジャーナリスト・渡辺雄二氏)
(日刊ゲンダイ 2009/11/28 掲載)
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