09/11/27 18:54:42.88 nWOlRWB9 BE:1042784249-PLT(12000) ポイント特典
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定年後に飲酒量が増えアルコール依存症に苦しむ高齢者が県内でも増えている。
仕事中心のリズムある生活から一転、時間的ゆとりができたものの、
これといった趣味や地域とのかかわりがなく、孤立して飲酒するケースもあるという。
専門医は「治療に訪れる患者はわずか。依存症は病気であり、積極的に治療するべきだ」としている。
今月上旬、県断酒ホトトギス会の大田原・矢板合同例会に会員ら約30人が集まった。
静まり返った会議室にすすり泣く声が漏れる。
「第一線を退いてから酒の量が増えた。のどが渇けば酒を飲み、酔えばけんかの繰り返し。
断酒会がなければ今の自分はいない」
「3年前に早期退職した夫は昼夜の区別なく飲み始めました」
「夫は『朝食はビールだ』と言って、自分がアルコール依存症と気付いていない。あきらめかけています」
切々と語る会員の口から「定年後」という言葉が出る。定年後に飲酒が増えた男性は身内の葬式で一人酒を飲み、
お経を唱える僧侶にからんだことを振り返った。
「もともと酒好きだった人が定年後に飲酒量が増えて依存症を発症するケースが多い。
団塊世代の大量退職者対応は今後の課題でもある」。小田部三保理事長(61)はこう話す。
アルコール依存症患者の病棟がある県立岡本台病院の黒田仁一副院長によると、
依存症は自らの意志で飲み方をコントロールできなくなる。酒が切れるとイライラや手足の震え、
幻覚といった離脱症状が現れるため、苦しさからさらに酒をやめにくくなってしまうという。
高齢者特有の危険性もある。体力的に弱っているため、離脱症状がおさまりにくく
転倒や認知症など他の病気と合併症を起こすことも。黒田副院長は「断酒すれば健康な生活を取り戻すことができる。
依存症にならないためにも在職中から職場以外の人間関係や趣味を持ってもらえれば」としている。
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