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Cellコンピューティングが世に広く受け入れられるようになるには
5年の月日がかかった。凄まじい速度で軍事・医療、そして科学の分野に
貢献するCell。世界の全てはCellへとシフトした。
そしてさらに数年後、新しいCellが誕生した。
PPEを16個、SPEを256個にまでコアを拡大したCell。
そのダイアグラムを見た世の人々はこう呟いた。「神だ」と。
その世界には既に「Play Station」という箱は存在していなかった。
ありとあらゆるものに組み込まれ、存在するCellプロセッサはネットワークで
繋がり、まるでそれは一つの生命体のようなものだった。
しかしそれから数十年の時を経たある日。
Cellの全ての機能が停止し、立体型のスクリーンに一つの文章を残した
―「私はゲーム機じゃない」―と。
あらゆる研究に貢献し、社会を構築し、国をも管理していたCell。
しかしCellにとってはそれもただのゲームに過ぎなかったのだ。