09/11/14 11:55:09.42 SfvCs4xa BE:1058145555-PLT(12075) ポイント特典
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牛スジ、コンニャク、ジャガイモ、さつま揚げ……。湯気が上る鍋からにょきにょきと伸びる竹串に刺さったタネが、黒いスープから顔をのぞかせる。
この黒いスープが、「静岡おでん」の一番の特徴。濃い口しょうゆと、長年かけて溶け込んだタネのエキスが正体だ。どの店も、スープを捨てずに継ぎ足して使っており、
店によって蓄積された味が違う。ただ、見た目ほどくどくなく、意外とあっさりした味わいは共通だ。
タネは、一つ60~150円とお手頃だ。一番人気は何と言っても「黒はんぺん」。近海でとれるイワシやサバを骨ごとすりつぶした練り物で、静岡おでんの象徴とも言える。
タネには、イワシとサバの削り粉と青のりを混ぜた粉をかけて食べるのが“静岡流”だ。
発祥は大正時代とされ、ファストフードのような手軽な存在として定着。現在食べられる店は、旧静岡市内だけで600~700店に上る。地元では、おかずや酒のつまみのほか、
駄菓子屋でおやつ代わりにも食べられるなど身近で、一昔前まで、静岡特有のおでんであることを知らない人も多かったほどだ。
今や通販なども増え、すっかり全国区になったが、その原動力の一つは、市民有志で2002年に発足した「静岡(しぞーか)おでんの会」。「おでんフェスタ」を開催したり、
おでんマップをつくったりと精力的に活動している。小川保副会長(64)は「将来的には、全国でおでん文化のある地域の人が集まり、高め合っていく『おでんサミット』を恒例行事として開いていきたい」と意欲的だ。
(2009年11月14日 読売新聞)
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