09/11/04 15:46:27.31 xXvIGHbe BE:1187387137-PLT(12001) ポイント特典
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切込焼キューピー、加美で発見 大正時代に復興願い生産
大正時代に加美町宮崎の磁器「切込焼(きりごめやき)」を復興させる運動の中で制作された大正切込焼のキューピー人形が、町内で見つかり、宮崎地区の切込焼記念館で展示されている。
同館は「大正切込焼のキューピー人形の存在は知られていたが、完全な形で見つかるのは珍しい」と話している。
白磁の人形は体長約16センチで、頭のてっぺんがとがった頭髪など一般的なキューピー人形の特徴がある。
大正切込焼の発展に力を尽くした旧宮崎村長の故沼田秀平氏の次女常陸わかさん(90)=加美町宮崎=が1体だけ保管していた。
切込焼は、江戸後期から明治初期にかけて盛んに焼かれていたとされるが、創始期や技法に謎が残ることから「幻の磁器」とされてきた。
大正期に沼田氏や地元事業家が切込焼の復興を計画し、県から補助を受けて窯を築いた。
原料は地元の土を使い、九州から職人を招いて有田焼の技術を導入した。
1920(大正9)年に初窯で、食器などの試作品を生産。
当時、世界的に人気のあったキューピー人形の制作も始めた。
人形を海外に輸出する計画もあったという。
しかし、不況の影響で21年には窯の操業を停止し、復興計画は頓挫した。
人形を保管していた常陸さんは「父は伝統産業を復興させ、地域振興につなげようという思いで行動していたようだ」と話す。
人形は、昭和期の切込焼研究者の足跡などを追った企画「昭和きりごめ浪漫(ろまん) 幻の磁器回顧録」で展示されている。
23日まで。
午前10時~午後4時半。
大人300円、大学・高校生200円、中学生以下無料。連絡先は同記念館0229(69)6366。
河北新報
URLリンク(www.kahoku.co.jp)
切込焼の復興を目指して生産されたキューピー人形
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