09/10/26 15:13:51.62 4a8DSTmc BE:2116895459-PLT(12001) ポイント特典
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・鳩山由紀夫首相の初の所信表明演説からは、政権交代を成し遂げた高揚感と「友愛」にかける
首相の強い思い入れは感じられるものの、諸施策に関する具体的言及は乏しい。残念ながら
日本が置かれた厳しい国際環境への危機感もあまりうかがえない。
演説作成にあたり「役所の要望は極力抑え、国民の心に響くメッセージにしたかった」(政府高官)という
意気込みは理解できる。だが、通例の1・5倍という12905文字を費やした割には、抽象的で焦点が
ぼけた印象だ。
例えば「何よりも、人のいのちを大切にし、国民の生活を守る政治」を掲げているが、これは当たり前すぎて
ことさら強調する意味が分からない。「大きな政府とか小さな政府とか申し上げるその前に」という表記も、
どこを目指したいのか方向性が見えない。
これだけ長い所信表明演説の中で、教育についてほとんど何も触れられていない点も気になる。
その半面、日教組のドンと呼ばれる民主党の輿石東参院議員会長(幹事長職務代行)のキャッチ
フレーズである「『居場所』と『出番』」は盛り込まれている。
そして、特に懸念されるのが外交・安全保障に関する部分だ。民主党の政権公約(マニフェスト)通り
「対等な日米同盟」をうたい「日本の側からも積極的に提言」する関係を目指すとしているが、
それには日米同盟の片務性をただす必要がある。端的に言えば「集団的自衛権の行使を可能に
する以外にない」(首相経験者)が、鳩山首相にその考えはないようだ。
東アジア共同体構想は高らかに主張するが、喫緊の課題である米軍普天間飛行場の移設問題に
関しては「在日米軍再編については」と表現をぼかした上で「真剣に取り組む」とあるだけだ。日本は
何もせずに“いきがる”一方、「大統領には分かってもらえる」(政府高官)といった、甘えの姿勢すら
うかがえる。
だが、米国は契約(日米合意)を重視する冷徹な国だ。演説からは、改めて鳩山首相の危うさが
浮き上がってくる。(阿比留瑠比) (以上)
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