09/10/08 02:10:05.38 mKXUJuAR BE:378391537-PLT(12072) ポイント特典
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7割が発している「自殺のサイン」を見逃すな
今年9月15日,JR東日本が,東京都内の山手線全29駅のホームに自殺防止対策として青色LED(発光ダイオード)照明を設置すると発表した,とのニュースが報道された。
新聞記事によれば,青色は人の心を落ち着かせるとされており,2006年度から年々増えている飛び込み自殺を防ぐのが狙いだという。10月末までに山手線全駅への設置を完了するとのことだ。
東京都の場合,自殺者は1998年を境に,それまでの年間約2000人から2800人余りへと急増した。
その後も,自殺者は約2500~2800人の高い水準のまま推移しているが,この数は何と都内の交通事故死亡者の9~10倍以上にも相当する。
自殺者のサインに気づく“ゲートキーパー”を養成
こうした背景には,昨年来の急激な景気悪化や企業の人員削減などがあるとみられるが,この負の連鎖を食い止めるために,社会あるいは我々個人は何ができるのだろうか。
東京都は昨年度,自殺に至る背景などを分析し,自殺防止のための対策や遺族支援のニーズを把握するため,自殺者に関する初の実態調査を実施した。
調査では,亡くなった当時に都内に在住または在勤・在学していた自殺者50人について,生前に自殺者が置かれていた状況や背景,体調などを調べた。
今年6月に発表されたその結果によれば,自殺の直前に何らかの自殺のサインを発していたと思われる人は72%にも上っていた。また専門機関を受診したり,家
族などに悩みの相談をしたりしていた人も78%いた。一方で,自死遺族などから見て,「その当時は自殺のサインとは思わなかった」人が61%を占めていた。
東京都福祉保健局のホームページにある「自殺についての5つの誤解」には,一般にかなり広く信じられている誤解の1つとして,「『死ぬ・死ぬ』という人は本当に自殺しない」を挙げている。
ここでも,自殺した人の8~9割は実際に行動に及ぶ前に何らかのサインを他人に送ったり,自殺するという意志をはっきりと言葉に出して誰かに伝えていたりするのだとしている。
つまり自殺予防では,こうした「救いを求める叫び」をきちんと受け止めることが重要というわけだ。
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