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あぶさん引退「３７年間お疲れさん」
水島新司さんの人気野球漫画「あぶさん」の主人公のモデルとされる野球人が、佐賀市内にいる。
元プロ野球選手の永淵洋三さん（６７）だ。６日（本州、四国では５日）発売の漫画誌
「ビッグコミックオリジナル」（小学館）の最新号で、３７年の現役生活に幕を下ろす景浦安武（やすたけ）ことあぶさんを、
永淵さんは「お疲れさま」とねぎらっている。（谷川季実子）
永淵さんは佐賀市出身。旧佐賀高では左腕エースで、６１年の卒業と同時に東芝に入社、
実業団野球で活躍した。６７年にドラフト２位で近鉄バファローズに入団、
６９年には首位打者に。７６年に日本ハムファイターズに移籍し、７９年、３７歳で引退した。
バットに酒しぶきを吹きかけて打席に入るという、酒豪のあぶさんのキャラクター設定は、
永淵さんが横浜市にある東芝の社員寮に住んだ７年間、「練習が終わると街に出て」作ったという酒代のツケ２０万円を、
近鉄入団時の契約金３００万円で返したとの逸話から着想を得たとされる。
ただ、永淵さんの現役時代の背番号は「１０」で、打法も「ごく普通」。酒好きなこととや代打での華々しい活躍は同じだが、
背番号「９０」のあぶさんが使うような「物干し竿（ざお）」と呼ばれる長いバットを握ることはなかったという。
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焼き鳥屋の台所に立つ永淵洋三さん。はし立てには自身がモデルとなった「あぶさん」の主人公、景浦安武選手のイラストが＝佐賀市柳町
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