09/10/03 10:59:55.44 fy/Jk0jK BE:497227133-PLT(12174) ポイント特典
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米Nike社は4月、渋谷に屋外広告を掲載した。この広告は、ブレーキのない競技用自転車を手にした
若者たちの写真に「ブレーキなし。問題なし。」というコピーが書かれたものだった。即座に、日本で
最大かつ最も有力なネット掲示板、『2ちゃんねる』の「自転車」板で猛烈な議論が始まった。
掲示板メンバーはすぐに、Nike社、警視庁、経済産業省などに対し、一斉に抗議の電話をかけ始めた。
メンバーは関係者に、ブレーキのない自転車で下り坂を駆け下りることの危険性について懇切丁寧に説明。
48時間も経たないうちに、広告は撤去された。
2ちゃんねるは、日本的なネット上の現象だ。このサイトが日本の世論に対して及ぼす影響力は総理大臣、
天皇、既存のマスコミを合わせたよりも大きい。2ちゃんねるは、製品のレビューを読む、ソフトウェアを
ダウンロードする、大便の大きさからクイズ番組での解答まで、ありとあらゆるものを比較するといった
ことが可能な、愉快で有益な場としても機能している。その一方で、ここに書き込まれた会話がもとで
株価に影響が出たり、慈善を目的とした集会が開かれたり、大規模なコスプレダンス集会が秋葉原の
歩行者天国で開かれたり、テロ行為が食い止められたり、自殺者が出たりすることもある。
日本のネット文化をテーマにした著書もある鈴木謙介氏は、「2ちゃんねるは、すべての個人に潜む
赤裸々なヒロイズムを刺激する」と語っている。「こうした状態には危険が付きまとうが、所属する
コミュニティーの制約により、普段の生活では本当の感情を表現できない場合、2ちゃんねるの役割は
本当に重大だ」
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