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弘前市生まれの作家で詩人の菊岡久利(1909~70)が、作家・太宰治や今官一と同様、
今年、生誕100年を迎え、小説や詩、戯曲や絵画、茶わんの目利きなど多彩なジャンルで活躍した
久利を紹介する県内初の展示会「生誕100年 菊岡久利の世界」が10月10日~11月23日、
青森市荒川の県近代文学館で開催される。入場無料。
久利は5歳で弘前市から秋田市に移り住み、12歳で上京。15歳で雑誌に応募した詩が入選し、
詩作を続けながらアナキズム運動に没頭した。作家・横光利一に師事して劇作や小説を書きはじめた。
1949年には小説「怖るべき子供たち」が直木賞候補となり、ノーベル賞作家・川端康成や
芸術家・北大路魯山人ら著名人と親交を深めた。無類の世話好きで、右翼から左翼の活動家、
さらに文化人に至るまで幅広い人望があったという。
展示を担当した文学館の黒岩恭介館長によると、久利に関する研究はほとんどなく、今回初めて
多才な芸術家の全体像を明らかにする。黒岩館長は「一見、思想とやってることに一貫性が
ないようだが、ほれた相手にとことんついていく点は生涯変わらなかった。貧しい人の立場に
立った作品も多い」とし、「久利の生き様は当人の作品を超えて面白い。知名度は低いが、
これを機に県内の人にも知ってほしい」と話している。【鈴木久美】
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