09/09/24 09:45:20.09 qRkqLKDx BE:395296447-PLT(12238) ポイント特典
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八ツ場ダム「中止」 結論押し付けだけでは
前原誠司国土交通相がきのう、建設中止を明言している群馬県長野原町の八ツ場(やんば)ダムの予定地を視察した。
だが意見交換会に地元住民は参加しなかった。まずは住民の声に耳を傾けることから始めるべきではないか。
治水と利水を兼ねる八ツ場ダム計画が発表されたのは1952年だ。激しい反対運動を経て94年に着工した。
既に3200億円を投じている。ダムをまたぐ道路の橋脚が姿を現し、水没地域の住民の大半も移転した。
やっと生活再建のめどが立った時に降ってわいた「事業中止」の表明である。住民や自治体が戸惑うのも無理はない。
八ツ場ダムの中止は「時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直す」とした民主党のマニフェスト(政権公約)に明記されている。
約束したことは実行しなければならない、というのが国交相の考えのようだ。
しかし、現地訪問の前にいきなり中止を明言したことは、配慮に欠けていたのではないか。
地元の声を受けて陳謝したが「白紙に戻すことは考えていない」とあらためて強調した。
これでは「中止ありきだ」と住民が反発するのも当然だろう。
中略
「費用対効果」を徹底検証してもらいたい。見直しの結果によっては、事業中止は当然である。
ただその場合も十分な説明と地元の合意が前提になることは言うまでもない。
「先祖伝来の土地を手放した大義が崩れる」。ダム地元の町長が国交相に訴えた言葉である。
「お上」の方針を押し付けるだけでは、過去の政権と変わるまい。住民と腹を割って話し合う覚悟も要ろう。
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