09/09/22 10:33:00.25 7cp0v4vg
小学校二年生の時、柴の雑種で、コロという犬を飼ってました。田舎だったので放し飼い。
学校が終わる頃になると、2キロの道のりを歩いて学校まで迎えに来てくれる、賢い犬でした。
ある日突然、親に捨てられました。もう少しで夜逃げするので、犬が飼えなくなる、と聞かされました。
電車で遠くの山に捨てたと。どこに捨てた、と食い下がりましたが、がんとして答えてくれませんでした。
それから一週間が経ちました。
引越しの日、小学校でみんなにお別れをして、いざ帰ろうという時です。門にコロがいたんです!
長い旅でボロボロになって ・・・。しばらく抱き合ったままでした。涙が止まらなかった。
コロはやさしい目で私を見つめていました。
帰ってから、一緒に連れて行ってくれと何度も頼みました。
親は、しぶしぶ「分かった」と言い、引越しのトラックにコロを乗せてくれました。
でも、それが最後だったんです。
うたた寝をして目を覚ましたら、コロはトラックにいませんでした。
旅立つフェリーの中で、私は声を殺して泣き続けました。
悔しかった。コロを守れなかったこと。
コロは、小学校の門の前で、私をずっと待っていたでしょう。
長く、遠い日のことです。