09/09/20 04:06:39.24 L1R5+utT BE:1658278278-PLT(12000) ポイント特典
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世界人口の六分の一が水がなくて苦しんでおり、二人に一人は排水施設がない環境に住んで病
気の危険にさらされている。水が豊かだった時期には問題なかったが、以前ほど確保が容易では
なくなると国家間、地域間の葛藤までそろそろと頭をもたげている。一例をあげれば農業国家エチ
オピアは川の上流にあるスーダン、エジプトとの葛藤のために水を思う存分使うことができない。
誰かが「21世紀に水戦争が起きるのでは」と尋ねたら「ノー」と断言はできないようだ。
「水の未来」(キムヨン社編)は現在全世界で話題になっている「水」の現在と未来を探求した本だ。
著者は1980年代フランソワ・ミッテラン前大統領の演説文草案代筆者を経験し、現在もフランス
最高の知性と評されるエリック・オルセナだ。前作「コットン・ロード」で木花産業を調べた彼が、今
回は2年間、直接見て感じた「水危機」の実状を現場の声そのままに表現した。
オルセナが見てまわった国家はすべて各々の問題に苦しんでいる。日照りに苦しめられるオース
トラリアは絶望した農民用に「自殺防止バス」を運営し、インド、カルカッタは水が原因の伝染病、
コレラに苦しめられており「退治本部」をたてた。洪水になるたびに「土地まで一緒に漂うようだ」と
いうバングラデシュ現場の話はぞっとするほどだ。
水問題が起きる背景には各国の政治・経済などが密接に結びついている。著者は「全く関係がな
く見える二つの現象もお互いにつながって危機をもたらす可能性がある」と話す。マグロ寿司がア
フリカの水不足を招いた、と主張する部分が代表的な例だ。
何かとんでもない話だと思うが実際はこうだ。アフリカ海域で魚を捕まえる零細漁師が日本の底引
き網漁船との競争に押されてあきらめることにより結局、アフリカの食卓から魚が消える。そして
足りない蛋白質を供給するために淡水を必要とするヤギや牛をさらに多く育てて水が枯渇すると
いう形だ。
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