09/09/06 10:29:41.57 YxrqA9bQ
「世界を震撼させる?W杯でベスト4?」
ヘスス・スアレス記者は苦笑を浮かべ、ゆっくり首を横に振った。画面には日本代表の選手たちがボールを追う姿が映っていた。
日本で言うA級ライセンスの監督資格を持つ彼にとって、日本代表のプレーはイノセントに見えているようだった。
「この選手はいったい何を考えているんだ!?監督は日本人なのか?」
画面に向かって嘆くと、彼は顔を両手で覆った。
2008年3月W杯アジア3次予選、対バーレーンは酷い試合だった。攻め込みながらも敵陣に近づくとやたらプレーが雑になる。メンタル面の問題よりも、戦術理解度の低さでゴールを明確に描けず、技術もついてこないのだ。
77分の失点シーンはGKの凡ミスだったが、それまでも危ないシーンの連続だった。
ボールを奪われるとDFはずるずると下がる。広大な空間を我が物顔で使われ、日本のMFは“行方不明”、SBは“後ろがお留守”、CBはゴールに張り付くだけ。相手が欧州や南米のチームなら、5,6点は叩き込まれていた。
そもそも、オカダ監督はボールを失った後に何をすべきか、トレーニングをしているのか?
代表監督は練習時間が限られていて高度な戦術を伝えるのは難しいが、どこまでラインを下げ、どこでボールを奪いに行きべきか、そのルールが見えなかった。
日本の選手たちは技術レベルは平均以上だが、基本的戦術レベルが低く、監督はそれを補う必要がある。セットプレーの攻撃場面でも、選手たちは横一線に飛び込んで自らスペースを潰し、チャンスを逃していた