09/09/01 02:57:56.10 7g8j5ISj BE:1131329276-PLT(12000) ポイント特典
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精神的なストレスなどが引き金となって出る「冷や汗」は、周囲にいる人の脳の働きに影響を及ぼし、
緊張感や警戒心を高めるとの研究結果が、米国で報告された。ストーニーブルック大の研究チームがこのほど、オンライン科学誌「PLoS ONE」に発表した。
チームでは、スカイダイビングに初めて挑戦する人たちが、強いストレスを感じてかいた冷や汗を採取。
これを水で薄めた液体を作り、においをかいだ別のグループがどんな反応を示すかを調べた。
まず40人が、インストラクターとベルトで固定された態勢で、高度4000メートルの上空からジャンプ。
その際にかいた汗から発散する成分を男女8人ずつに吸い込ませ、脳の活動状態を機能的磁気共鳴画像法
(fMRI)と呼ばれる方法で調べた。これを同人数の別のグループで2度繰り返し、さらにランニングマシンで運動した人の汗を使った場合と比較した。
その結果、スカイダイビングをした人の汗の成分を吸い込むと、運動による汗を吸い込んだ時と比べ
、感情の動きをつかさどる「へんとう体」がより活発に働き出すことが分かった。この2種類の汗ににおいの差は感じられなかったという。
チームは続いて、同じグループを対象に、汗の成分を吸い込んだ後でコンピューターの画面上に示される
顔写真の表情を見分けさせるテストを実施した。すると、スカイダイビングの汗では「無表情」と「怒り」を
区別する能力が高まる傾向がみられたという。「へんとう体が活性化することで、脅威に敏感になるのではないか」と、チームは分析する。
論文をまとめたリリアン・ミュジカ・パロディ准教授は、「われわれは汗のにおいを吸い込むだけで、
相手がストレスを感じているかどうかを識別できるようだ」と話す。「近くにいる人のストレスから危険を察知し、警戒心が強まるとしたら、それは非常に理にかなった反応だ」
これらの結果が応用できる分野として、同氏は「職場などでのストレスや、緊急事態への対処法の研究」「反復作業での眠気覚まし」などを挙げる。
ただ、緊張感を高める作用が具体的にどんな成分によるものか、効力や持続時間は十分かといった疑問点の解決は、今後の研究にゆだねられている。
URLリンク(www.cnn.co.jp)