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「ネトウヨ」の敗北、「ネットの力」は強くない?
2009年08月30日 06:49 JST
【PJニュース 2009年8月30日】総選挙に見る「ネトウヨ」の敗北
「これからはネットの時代!」という掛け声は特にこれまでうるさかった。実際、私もネットの黎明(れいめい)期からこの仕事にかかわってきた関係上、
ネットの利用が広がる話題を聞くたびに、これをうれしいと感じて受け止めたことが多かった。
また、この流れに乗り、早いうちから「ネトウヨ」と通称されることの多い「ネットで多くの右翼的言論を流す人間」の存在がクローズアップされてきていた。
このグローバル・コミュニティの時代にウヨクもサヨクも無いものだとは個人的に思うが、
いまだに太平洋戦争以前の気分で天皇論を論じたりする人間や「日本は悪くない」と大声であちこちのサイトで叫ぶ人間はネットでは非常に目立ったことは確かだ。
しかし、彼らの存在は目障りではあったが、ときどきは良いことも言う。
聞いていれば、荒唐無稽(むけい)な論理でも、繰り返されると「その気」にしてしまう、という彼らの「話術」は、やはり面白いところがある。
「韓国や台湾の人たちは日本が占領した時代が一番幸せだった」のような、
占領者の論理のみを押し付ける、かなり無理のある話をまことしやかに伝えるその手口は、やはり手口として面白いものではあった。
ところで、今回の選挙では、与党大敗、野党が第一党になる、という「逆転」が起きそうな情勢だ。
これはマスコミの報道が大きな力を持つ証左でもある。私たちは通常、政治についてはマスコミを通じての報道しか知らないのだから、これは当たり前とも言える。
今回の選挙では「野党」に社会主義政党がいる、ということで、これらの「ネトウヨ」は野党勢力の力を削(そ)ぐことに力を入れた言論を多く垂れ流している。
ところが、この情勢は一向に変わらない。「ネトウヨ」の中には「選挙の日で日本は終わる」などと悲観的な見通しを書く者さえ出現している。戦う前から「負けました」と言っているようなものだ。
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