09/08/05 23:28:27.80 1zrx+uId BE:1270994257-PLT(12000) ポイント特典
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一日のうちに刻々と表情を変えるイギリスの空模様には驚かされます。もっと驚いたのは、
夏は夕方になっても日が暮れるのが遅く、午後の5時、6時になっても、太陽が空高く輝いているのです。全く、時計の針を疑いたくなってしまいます。
イギリスは、北海道の北方にある北樺太(北サハリン)と同じくらいの緯度に位置する北国です。そのため、夏の日は長くて当たり前なのだと頭では理解していても、
夜の9時を過ぎても辺りの景色が昼間と同じように見渡せるのが、どうにも不思議で仕方がありません。
大学寮の外の芝生の上をヤブからヤブへピョコピョコと横切る野うさぎの姿もはっきりと見分けられるのです。
今年6月23日。夏至から2日後の午後8時過ぎの夕日=イギリスの中部ニューカッスルで。同じく今年6月23日、午後9時過ぎの風景。
まだ辺りの風景がはっきりと見渡せます。この日のニューカッスルの日没は、午後9時52分でした 夜の10時を過ぎてようやく夏の日が暮れかかると、
窓から遠く見下ろせば大西洋の海と空の青は水彩絵の具を溶いたような色合いを見せ、洋上にたなびく雲は薔薇色に染まり、やがて闇へと移り変わります。
すると海岸線沿いの街の灯が遠く瞬き始めるのです。
ところが、このように驚くばかりに長かったイギリスの夏の日も、9月に入ると、日に日に短くなっていくのを感じるようになります。
そして、大学での英語研修を終えてイギリスを去る9月半ばになると、どんよりとした灰色の雲が空一面を覆う日が多くなり、
ゴトゴトと窓ガラスを揺する雨まじりの冷たい風が吹きすさぶようになったのでした。
海外生活奮闘記:イギリスの空模様は女心より複雑 その2
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