09/07/27 23:22:37.16 a5z3oDLz BE:645984162-PLT(12000) ポイント特典
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女・上司の本音:コミュニケーションスタイル=小林洋子
その人は「○○の件で話を伺いたい」というご用でおいでになった。約束の時間は1時間
である。名刺交換するや否や、ご自分が今までやってこられた偉業の数々を滝のように話
し始めた。口をはさむ間がない。普通の人は息継ぎの時に一瞬話が途切れるのだが、「循
環呼吸法」を習得されているのか、スキがない。
約束の時間が過ぎる直前に、失礼を承知で、発言をさえぎった。「あの、1時間になり
ますが、私が何かお話しすることは?」「あ、いいです。だいたい分かりましたから」。
分かってなーい! ……よくある嫌われるタイプだ。コミュニケーションは「キャッチボ
ール」のようなものであり、「千本ノック」ではない。
他に、会社でありがちなのは「こだま」。ベテランの担当者の上に新米の課長、その上
に「任せる」タイプの部長が居るような場合、「本件が進ちょくしていない原因は何?」
と部長にたずねると、「原因は何?」部長が課長に、「原因は何?」課長が担当者にたず
ね、担当者が答える。「改善策は?」と聞くと、「改善策は?」「改善策は?」で、担当
者が答える。さながら「こだま」だ。
かといって、上司たちを飛ばして担当者とやりとりすると、たいがいの上司は傷つく。
その気持ちも分かる。かつて、自分が課長になりたてのころ、戦場のような職場で、上司
は私を飛ばして部下にオーダーし、報告を受けた。女だから無視されているのだと当時は
ひがんだものだが、自分が上司になってみて分かる。女だからではない、たずねても「こ
だま」だったからなのだ。
効率化と人の気持ち、一見相反する要素が満たされてこそ生産性が向上する。マネジメ
ントのがんばりどころだ。
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