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サンゴ：海中に“雪”舞う 産卵ピーク－－串本 ／和歌山
串本町有田の串本海中公園センター前の海中で１３日夜、サンゴの産卵がピークを迎えた。
６月１７日夜に産卵が初確認されて以降、連日ダイバーが海中撮影を試みようと心待ちにしていたが、ようやく本格的な産卵を目の当たりにし、シャッターを切っていた。
産卵ツアーを得意とする「南紀シーマンズクラブ」のダイビングガイド、上田直史さん（２７）らダイバーがこの日午後９時ごろ、
同センターの観光船発着場所、水深３～４メートルの海底に潜って待機。辺り一面のサンゴを見ると、卵と精子が入った直径１ミリのカプセルが放出穴から顔を出し、水温も２４度という好条件だった。
午後１０時２０分ごろ、あちらこちらのサンゴからカプセルが一斉に放出され、雪が舞い上がるように暗い海中は徐々にピンク色に染まっていった。産卵は１時間ほど続いた。
上田さんは「８年間サンゴの産卵を見ているが、こんなに多くの卵を産んだのを見たのは初めて」と喜んでいた。【山本芳博】
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