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河森正治「ピラミッド型の経営システムで“仕事が面白い”のは、頂点の人だけ」
■ ピラミッド型で「仕事が面白い」のは、頂点の人だけ
編集Y 『経営の未来』という本があるんですよ。ゲイリー・ハメルという、昔『コア・コンピタンス
経営』で大ヒットを飛ばした人が書いているんですけど、何が面白いって、ピラミッド型の
経営システムは、せいぜい100年かそこら前に発明されたものにすぎない。我々は今その
明確な行き詰まりにきている。これから先に行けないんじゃなくて、たぶん我々は間違った
山に登っただけなんだから、別の山をこれから探そうじゃないか、と煽っている。なんとも
元気づけられる考え方なんですよね。うちの親会社もいい本を出してます(笑)。
河森 ひとつには、ピラミッドシステムだと、極端に言えば頂点の数人しか面白くない。
あとはみんな部品になってしまうわけなので。それから、ピラミッドシステムは、その組織だけが
利益を得るのには向いているシステムだけれども、競争相手をつぶしていかないと成立しない。
― 常にフロンティアがないと難しいという。競争相手をつぶさないといけないんですね。
河森 つぶし合ったために、共存できなくなって、行き詰まっていますからね。
― さてそれではいよいよ、自然農にヒントを得て、近代社会流のピラミッド型手法の
限界を感じた監督が、「マクロスF」で組織をどう動かされたのかをお聞かせください。
河森 自分の作品では、自分がなるべく従来型のリーダーにならないように試しているんです。
自分が担当する作品では、10年くらい前から実験的に導入しているシステムがあって。
さっき、今の組織が単一なものしか許さない方向に向かっているという話が出ましたけれど、
僕はその逆をやってみたいんですよ。“生態系”のようなものづくりというものにチャレンジして
みたいなと思っていて。もう何年も試行錯誤しています。
日経ビジネスオンライン
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