09/07/21 11:32:33.11 v8L+EoFu
打った！新井さんが打った！奇跡や！新井さん７月初打点
どれだけ長く感じたことだろう。ここ４年間で２度のシーズン１００打点超えを記録した男が好機で打てなかった。
チームの低迷の責任を一身に感じ、不調でも試合に出続けなければならないつらい日々。長いトンネルを阪神・
新井がもがいて、かすかな光が見えた。
２点ビハインドの七回２死三塁の場面だ。カウント１-２からの４球目、李の１４３キロ内角直球に懸命にバットを
出した。会心の当たりとはいかなかったが、執念で打球を中堅左に落とした。実に６月３０日の中日戦（ナゴヤド）
での第２打席で左前適時打を放って以来２０日、１７試合、７１打席ぶりとなる適時打となった。
７月に入って打点はゼロ。６番打者がこの状態では、チームにとっては異常事態というほかなかった。それでも
真弓監督は我慢強く新井の起用してくれた。期待に応えられない悔しさ。自分自身へのいら立ち。“苦行”に耐え
ながら１本の適時打をひねり出したことで、今度こそ乗っていってほしい。
いいきっかけになれば。そう問われると「そうですね。…また、あした」。まだまだ試合は続く。そう話を向けられ
「そうですね」とだけ答え、黒土でドロドロになったユニホームでロッカールームに消えた。ギュッと目をつむり、
大きく見開く姿に心の葛藤（かっとう）が浮き彫りになっていた。
一回は２死満塁の先制機に空振り三振。２点差に迫りなおも２死一、三塁で迎えた第３打席はカウント２-３から
ボール気味の変化球に手を出し遊ゴロに倒れた。ここでは一塁へ必死の形相でヘッドスライディング。結果こそ
出せなかったが、持ち味であるがむしゃらな姿勢は忘れなかった。
タイムリーを放った七回には、続く鳥谷の打席で二盗を試みた。２度目のヘッドスライディングを見せたが二塁
手前でタッチアウト。心と体がかみ合わない中、新井が苦闘を続けている。
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