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【産経抄】7月13日
2009.7.13 03:52
このニュースのトピックス:産経抄
梅雨の中休みといった天気が続く。ビールが最高においしい季節の到来もまもなくだ。ビール大好き人間だという、エッセイストの神津カンナさんも、てぐすねひいて待つ一人だが、日本のビールには不満がある。
▼巷に出回っているのは、「泡が出るだの、音が出る、樽だ、とっくりだ、イラストだ…と、
ビールの味とは全く無関係なことばかり凝った商品」ではないか、と。実はこれは、昭和60(1985)年7月に発表された文章だ。
▼確かに当時は、派手なCMや奇抜な容器が話題になっていたものの、ビールの銘柄そのものは乏しく、各社の製品を飲み比べても、
大して味の違いがなかったような気がする。しかし2年後に、アサヒビールが出した「スーパードライ」の大ヒットで、業界は一変する。
▼その後も新製品の発売が相次ぎ、最近では、景気の低迷にともなって、発泡酒や第3のビールなど、割安なビール系飲料に人気が集まっている。
高級志向のプレミアムビールや個性的な味が売り物の地ビールを含めて、消費者が自分の好みとふところ具合で選べる、環境が整ったといえる。
▼神津さんの狙いは、実はビールをたとえにして、目新しさばかりを求める世相を斬ることにあった。
教育改革にしても、行政改革にしても、人目を引くスローガンばかりで、中身にはなんの変化もない、というのだ。24年後の日本はどうだろう。
▼きのう、東京都議会議員選挙が投開票された。後は総選挙を待つばかり。有権者の何よりの願いは、
各政党に政権公約の違いをはっきりさせてほしいということだ。まさにビールの味に当たる部分である。「東国原」騒動に、世論が冷ややかなのは、「奇抜な容器」はもうたくさんだ、と思っているからだ。
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