09/07/11 13:40:07.15 ECJPHyrE BE:491882764-PLT(20100) ポイント特典
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「アンパンマン」と一緒にほほ笑むダンディーな男性はやなせたかしさん。
漫画家、イラストレーター、作家、さらに八十四歳で歌手デビューと多彩な活躍をしてきた。今日は詩人としての足跡を紹介したい。
長年にわたり「詩とメルヘン」など詩誌の編集に打ち込み、『愛する歌』など数々の詩集も発表した。
「今の日本は、抒情がばかにされる国だね。詩だけではなくて、映画にしても何にしてもみなそう。世の中が乾いてきた。
昔の日本は貧しかったけれど、ホームレスはいなかった。乞食(こじき)って言うと今は〓(しか)られるけれど、昔は《お乞食さん》といって、
社会と共生している部分さえあった。でも今は東京だけじゃなく日本中にホームレスがいて、生きるか死ぬかの生活でしょう。非情な時代です」
《なぜ、東京は乱雑で、街はメチャメチャなのか。/なぜ、ほとんどの印刷物は奇妙なのか。/なぜ、文学も、漫画もポルノ化するのか。/
なぜ、文化人がギャンブルに熱中して、子供にギャンブルをするなというのか。
/なぜ、婦人雑誌はセックスの記事ばかりかくのか。/なぜ、幼児の本が、あんなにけたたましいのか。/なぜ、歌謡曲大会で、少年少女が発狂したように奇声をあげるのか。
/それが生き甲斐(がい)なのか。/それが生きてるってことなのか。(中略)
もちろん、ぼくらは天使じゃない。/ぼくらは聖人じゃない。
/しかし、これらの現象に対して精神は加速せずにはいられない》
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
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