09/06/28 23:13:50.16 42BzCjnc BE:1136828055-PLT(12000) ポイント特典
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週のはじめに考える 介護から社会を変える
制度発足から十年目の介護保険。想定された通り、だれもが介護と向き合う時代になりました。
介護は国、社会のあり方を問う最も身近なテーマです。
ヘルパー二級の資格を取得した五十八歳の熟年作家本岡類さんは東京近郊の特別養護老人ホームで
介護職員として働いた記録をまとめ、新潮社から出版しました。
その本のタイトルが「介護現場は、なぜ辛(つら)いのか 特養老人ホームの終わらない日常」でした。
◆辛く悲しき介護現場
勤務した老人ホームが特に劣悪だったわけではありません。全国約六千の特別養護老人ホームのごく平均。
むしろヘルパー資格取得時の現場実習で見聞した病棟の地獄図やドタバタ劇に比べて<しっかりした施設>
<高齢者にとって楽園>が初めの印象。その特養に「なぜ辛い」の題名を付けざるを得なかったところに
介護現場の悲しさが表れています。
ヘルパー資格取得は、両親の介護や地域ボランティアに役立ち、取材になるかもしれないが動機。特養での
勤務は春から秋まで、週二日の非常勤で時給八百五十円、過酷な夜勤は勘弁してもらったのですが、この
ノンフィクションは挫折の記録ともいえます。「最低でも半年」は、上司との仕事上のすれ違いで気持ちが切れ
五カ月での辞表提出になってしまったからです。
特養は年中無休の二十四時間体制です。三度の食事とお茶、排泄(はいせつ)ケアが介護の中心ですが
慢性的人手不足のなかでの日中三回、夜中二回のオムツ交換やトイレ誘導は、ひたすら肉体的疲労と精神の
緊張を強いる重労働でした。
五分の休憩さえ難しい忙しさのうえに常勤職員には月に五から六回の夜勤が加わります。睡眠不足と肉体疲労と
精神的ストレスの循環。介護職場ではだれもがイラ立ち不機嫌です。ストレスを他人にぶつけたり、命にかかわる
につながりかねません。
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
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