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ドラマ「刑事一代」でモノの違いを見せつけた 渡辺謙の凄み
●東京新聞には麻生批判の投書
渡辺謙(49)は役者としての格が違う―。
そう思い知らされたのが主演したテレビ朝日開局50周年記念ドラマ「刑事一代・平塚八兵衛の昭和事件史」。
20日と21日に放送され、第1夜が19.4%、第2夜は21.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と高視聴率をたたき出した。
~中略~
渡辺は今後も大作映画が控えている。今秋には山崎豊子原作「沈まぬ太陽」に主演。
来年はクリストファー・ノーラン監督のハリウッド映画「インセプション」でレオナルド・ディカプリオと共演する。
渡辺にとっては7作目のハリウッド映画で、ディカプリオは「ナショナルトレジャー(日本の宝)と働くことができて光栄」と感激。
渡辺にとっては面目躍如といっていいだろう。
最近の渡辺は「日本を代表する」という意識が明確なようだ。社会の動きにも激しく反応している。
先月29日付の東京新聞の投書欄に、本名で麻生政権を批判する意見を寄せている。
「海外輸出に頼り、少子化が進み、食料自給率の低い今の日本がこの先どうなっていくのか―」
「少なくとも補正予算案にある『アニメの殿堂』などというばかばかしいもので、
この国の文化が世界に発信されるなどという妄想はやめ、予算案から削っていただきたい」
ハリウッドでは、政治的な活動をしている俳優がたくさんいる。ジョージ・クルーニーはスーダンの紛争解決に取り組んでいるし、
アンジェリーナ・ジョリーも世界各地の難民キャンプを訪れて救済を訴えている。
「渡辺の頭には、政治的な問題でも言うべきことはしっかり主張するハリウッドスターたちの姿があるのでしょう。
日本の俳優はイメージを気にして政治的な発言を避けることが多いけど、堂々と発言する渡辺には、
世界で活躍している自信を感じますね」(芸能リポーターの川内朋子氏)
いまや渡辺は、日本人俳優の中で飛び抜けた存在と言ってもいい。
(日刊ゲンダイ2009年6月25日掲載)
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