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【スズメの涙】トヨタ社長「どん底からのスタート」 月給の3割を返納
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トヨタ自動車の豊田章男社長（５３）は二十五日、就任後初めて東京都内で会見し
創業原点の「お客さま第一」「現地現物」を中心にした「力強いトヨタの再構築」を
目指す考えを表明。二〇一〇年三月期連結決算で二年連続の営業赤字を
見込んでいるが「三年連続は回避したい」と述べ、早期の黒字転換へ強い意欲を見せた。
豊田社長は赤字転落で「（地域で）税金を納めるという最低限の責務も果たしていない。
どん底からのスタート」と述べた。世界展開で販売台数を伸ばした拡大路線については
「身の丈を超えた仕事で、トヨタの強みが発揮できていなかった」と振り返った。
業績回復に向け、経営方針の変革で「商品」と「市場」に軸足を置くと強調した。
豊田社長は〇九年三月期の赤字決算を受け、自身を含む旧経営陣の代表取締役九人が
月額報酬を自主返納することも明らかにした。自身は今年七月から一年間、月額報酬の
三割を返納する。社長以外の返納額と期間は不明。
豊田社長はグループ始祖・豊田佐吉のひ孫。創業家出身の社長は一九九五年に退任した
豊田達郎相談役（８０）以来、十四年ぶり。