09/06/18 15:12:15.40 L7PWkkZi BE:1975768867-PLT(12000) ポイント特典
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厚生労働省が5月に発表した「非正規労働者の雇い止め等の状況」によると、昨年10月から
今年6月までに職を失った、もしくは失う見通しの非正規雇用労働者は21万6,000人以上。
フリーターや派遣社員として働く非正規雇用労働者の中には、職を失うと同時に住む家を
失ってしまう人も少なくない。たとえば、工場の寮住み込みで働いていた派遣社員が突然
「派遣切り」に遭い、ホームレス生活を余儀なくされるようなケースだ。
「仮に同じ30代だとしても、正社員なら結婚して子どもを育て、家のローンも組めるかもしれません。
しかし、派遣などの非正規雇用で働く人たちは、30代になっても20代の頃と賃金がほとんど変わらず
その先も収入が上がる見込みがないどころか、3ヵ月後に仕事がある保証もない。」
たとえ同じような仕事をしていたとしても、非正規雇用というだけで大きな格差が生まれてしまう。
そして、その格差を「自己責任」とする風潮もある。正社員になれず、雇用が不安定で収入の
少ないフリーターや派遣社員という立場にあるのは「努力が足りない」、つまり「本人が悪い」という
考え方だ。しかし、決して自己責任で片付けられるような問題ではないと雨宮氏は強調する。
「そもそも、現在の日本では働く人の3人に1人以上が非正規雇用。企業側がそれだけ多くの
非正規雇用労働者を望んでいるということなんです。本人の努力というレベルではなく、経済構造の問題として捉えるべきです」
「日本の最低賃金は、先進国の中で最低レベル。1日8時間・週5日フルで働いても、生活保護水準を
下回る、つまり生存賃金に達しないということです。これは、先進国の多くが『生活するのに最低限必要』
という基準で最低賃金を設定しているのに対して、日本の場合は『企業の支払能力』を優先して決めているからです」
非正規雇用で働く派遣社員の人たちが、自分たちの待遇の低さに対する不満から、
「守られている」立場にある正社員に敵意を抱いてしまうケースもある。一方の正社員は、
派遣社員人たちの苦しい立場を「自己責任」として冷たく突き放す─こうして、同じ職場
で働く正社員と派遣社員が対立してしまうという話は決してめずらしくない。
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