【速報】お止め組が実況 腐った2ちゃん運営の実態at NEWS
【速報】お止め組が実況 腐った2ちゃん運営の実態 - 暇つぶし2ch921: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.32 yN1tFzPc
「いつもそんな感じなの?」

922: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.34 yN1tFzPc
「那波ちゃんの言うことが当たるっていうのは、七夕の時にわかったでしょう?」

923: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.35 yN1tFzPc
 僕らは、その普通じゃないことを、しようとしていたんだから。

924: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.36 yN1tFzPc
「いいよ。他の子に負けないようにがんばるから」

925: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.38 yN1tFzPc
「…はい。雪も、頭に血が昇ってしまったようです。花梨さん、申しわけありませんでした」

926: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.39 yN1tFzPc
「ふーん…こんなところにねぇ。少なくとも、私じゃないね」

927: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.41 yN1tFzPc
「っぅぅーーー」

928: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.42 yN1tFzPc
「っぁ…はぁっ…和泉ちゃんが、速すぎるんだってば」

929: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.45 yN1tFzPc
「雪さん、手は大丈夫?」

930: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.46 yN1tFzPc
「わかんないじゃないか。今は引けないんだし」

931: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.48 yN1tFzPc
「ホント?」

932: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.51 yN1tFzPc
「いけませんわ、デートの途中に眠ってしまわれるだなんて」

933: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.51 yN1tFzPc
「アリス、嫌なこと言わないでくれる…」

934: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.56 yN1tFzPc
「どうか無理をなさらずに。気分が悪いのでしたら、続きは明日にしましょう」

935: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.57 yN1tFzPc
 そう答えた雪さんの声は、昼間とは比べものにならないくらいしっかりしている。

936: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.59 yN1tFzPc
 しかも、天を仰ぐポーズつき。

937: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.58 yN1tFzPc
「だってじゃないよ。花梨のこと泣かせていいのは僕だけ。違う?」

938: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.59 yN1tFzPc
 嘘のようにおだやかな顔をして…彼は、本当に、眠りについてしまった。

939: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.61 yN1tFzPc
「……すみません、雪なんかのために、気をつかわせてしまって」

940: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.62 yN1tFzPc
 居心地の悪さを感じて、僕は、坂を下る足を速めた。

941: ◆aLICeotiAI
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 振り向くと、庄一は、口をゆがめたような、彼特有の笑いを見せて、

942: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.64 yN1tFzPc
 光の加減や目の錯覚―なんにせよ、僕がそう思っただけのこと。

943: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.65 yN1tFzPc
「…知らない!」

944: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.66 yN1tFzPc
 なんにせよ、この笑顔は止められない。

945: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.67 yN1tFzPc
 ゆっさゆっさゆっさ…

946: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.68 yN1tFzPc
 風になびく髪を押さえながら、花梨は空を見上げた。

947: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.69 yN1tFzPc
「ったく、他の患者が迷惑だろうよ。ま、上手いこと言っておくさ」

948: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.71 yN1tFzPc
 そう言われたって納得できやしない。

949: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.73 yN1tFzPc
 きっ―アリスはとつぜん口をつぐんだと思うと、暗闇の向こうに鋭い視線を向けた。

950: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.74 yN1tFzPc
「か、花梨…やめてよ」

951: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.75 yN1tFzPc
「…んぅ」

952: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.76 yN1tFzPc
「本日は、お出かけの予定でしたか?」

953: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.77 yN1tFzPc
「うん…どう考えても、ビーチボールの破壊力じゃなかった気はするけど…」

954: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.79 yN1tFzPc
 僕には、何もできなかった。

955: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.80 yN1tFzPc
「まだ、そんなに疲れてないから大丈夫だよ。ね、任せて」

956: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.80 yN1tFzPc
「本当なんだ。そんな、あきれた顔しないで」

957: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.82 yN1tFzPc
「んーーーーっ」

958: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.84 yN1tFzPc
「わからないけど、他に原因が思いつかない」

959: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.86 yN1tFzPc
「ということは、マリアちゃんも終わってるんだ。こういう時、同い年の姉妹は得だなぁ」

960: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.87 yN1tFzPc
「ううん、すごく楽しかったよ」

961: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.89 yN1tFzPc
 そう言うと、目を閉じ、続きを要求するように口をつぐんだ。

962: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.91 yN1tFzPc
「雪さんをどうこうできるほど、大層な人間じゃないよ、僕は」

963: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.93 yN1tFzPc
「ま、待ってください! 邪魔なんかじゃありませんから…だから、雪と一緒にいてください」

964: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.94 yN1tFzPc
 物を言わない人形みたいに、ぼんやりと悲しい目をして。

965: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.96 yN1tFzPc
「見に行く?」

966: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.96 yN1tFzPc
「そうだね…人間と同じだ」

967: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:06.99 yN1tFzPc
「人が人の魂を取り込むために行う儀式は性交ではない。喰らうことだ」

968: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.00 yN1tFzPc
「透矢さんとふたりきりで、たくさん面倒を見てさしあげるんです」

969: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.00 yN1tFzPc
「にしても、そんなに焦ってお見合いなんかさせてどうするんだろうね…」

970: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.02 yN1tFzPc
「…勝手に殺さないでよ」

971: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.03 yN1tFzPc
 ふたりで縁側に腰掛ける。

972: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.04 yN1tFzPc
 言わなきゃ始まらないことがある…庄一の言葉が思い出された。

973: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.04 yN1tFzPc
「目が悪いからでしょう?」

974: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.05 yN1tFzPc
 長い黒髪を風になびかせて、白い肌を夕陽に染め、憂いを含んだ表情で、はるか彼方を望んでいる。

975: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.08 yN1tFzPc
「いっ、ぅ…」

976: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.09 yN1tFzPc
 なんてこった―だろうな。

977: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.09 yN1tFzPc
 でも、そのせいで、次の日には熱を出しちゃったんだよな。

978: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.11 yN1tFzPc
 家を訪ねて回っても、人の住んでいる気配は、まるでない。

979: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.13 yN1tFzPc
 花梨との約束までには、まだ間がある。

980: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.14 yN1tFzPc
 それでも僕は、雪さんにだけは側にいてほしかった。

981: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.15 yN1tFzPc
「…今ならいいか。牧野さんも同じ夢を見てるんだって」

982: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.15 yN1tFzPc
 彼女を抱いたあの夜から、もう、ひと月が経つ。

983: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.18 yN1tFzPc
 今日、一日だけだけれども。

984: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.19 yN1tFzPc
「あは、おねえちゃんみたいなこと言うんですね」

985: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.20 yN1tFzPc
 情けないな、僕は…

986: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.21 yN1tFzPc
「七時に宮代神社だっけ」

987: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.23 yN1tFzPc
「赤ちゃんができたら…私にも、おっぱい出るのかなぁ…」

988: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.24 yN1tFzPc
「和泉ちゃんは、俺の目の前にいる、おまえのことが好きだったんだ。少しは自覚しろよ」

989: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.26 yN1tFzPc
 この子は、僕なんかの事で、こんなにも喜んでくれる。

990: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.27 yN1tFzPc
「変えたかったから」

991: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.30 yN1tFzPc
「い…ずみ、このままするよ?」

992: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.31 yN1tFzPc
「…撫でないでよ」

993: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.32 yN1tFzPc
 なんの役にも立てないなら、みんなのために、声を張り上げるくらいはしてもいいだろう。

994: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.33 yN1tFzPc
「透矢くんも花梨ちゃんも、けっきょくおんなじじゃない…みんな、私がいないほうがいいんでしょう!?」

995: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.34 yN1tFzPc
「え? や…そっちは…」

996: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.35 yN1tFzPc
 それを止めるのが僕の仕事か…そう考えて、ずしんと肩が重くなった。

997: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.36 yN1tFzPc
 今度は、前のめりで海に落ちた。

998: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.39 yN1tFzPc
(ごめん、雪さん…)

999: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.39 yN1tFzPc
「最後にしおらしいところを見せるのは、汚いよな」

1000: ◆aLICeotiAI
09/06/13 00:31:07.40 yN1tFzPc
 二人は嫌がるでもなく、僕のもの、お互いの顔を舐め始めた。

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