09/06/08 01:50:07.76 xvqmcJ6p BE:220291384-PLT(13797) ポイント特典
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新人音楽家の登竜門となる第28回飯塚新人音楽コンクール(飯塚文化協会飯塚、朝日新聞社など主催)の本選が
7日、福岡県飯塚市であり、ピアノ部門で東京芸術大院1年の吉武優さん(23)が1位となった。
08年6月8日に起きた東京・秋葉原の連続殺傷事件で犠牲になった同大4年生、武藤舞さん(当時21)は同級生で親友だった。
亡き友への感謝と鎮魂の思いを込めたという吉武さんは、8日に帰京し、事件現場で結果を報告する。
吉武さんは福岡県田川市出身。地元の高校を卒業後、東京芸大音楽学部に進み、録音技術を学ぶ武藤さんと知り合った。
リサイタルのチラシ作りや、コンクールの応募曲の録音などを手伝ってもらった。事件前には、互いの卒業研究を手伝う約束もしていた。
「無理な頼みにもニコニコしながら応じてくれた。卒業後も一緒に仕事をしたいと思っていた」
だが武藤さんは、偶然に居合わせた秋葉原で命を絶たれてしまった。「お葬式に出ても信じられなかった」。
録音してもらったCDを見るたび、元気な姿を思い出し、何であんな目に遭わなければならなかったのか、と思い続けた。
事件からちょうど1年で迎えたコンクールには、「面と向かってお礼を言えなかった彼女への、感謝の気持ちを込めよう」と臨んだ。
エントリーした曲はリスト作曲「B(ベー)―A(アー)―C(ツェー)―H(ハー)の主題による幻想曲とフーガ」。
宗教色を帯びた後期の作品に鎮魂の思いも重ねた。この日の演奏は、技術だけでなく、作曲者の内面的な要素も的確に捕らえたと評価された。
「いつも支えてくれて、本当にありがとう」。8日は事件現場で献花し、そう武藤さんに伝えるつもりだ。
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