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林真須美被告の死刑確定 カレー裁判終結、再審請求方針
和歌山市で1998年、4人が死亡、63人がヒ素中毒になった毒物カレー事件で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は20日までに、
殺人罪などで死刑を言い渡した林真須美被告(47)の判決訂正申し立てを棄却する決定をした。死刑が確定した。18日付。
初公判から約10年を経て、林被告の裁判は終結した。被告側は再審請求する方針。
弁護側は、4月21日の上告審判決に対し「被告だけがカレー鍋にヒ素を混入する機会があったとする事実認定は誤り」などと訂正を申し立てたが、最高裁は決定で「判決内容に誤りはない」として退けた。
上告審判決によると、林被告は98年7月25日、夏祭りのカレー鍋の中にヒ素を混入、カレーを食べた住民4人を殺害し、63人を急性ヒ素中毒にさせた。
また、死亡保険金などの詐取目的で夫らにヒ素を混入した食物をとらせ中毒にさせるなどした。
カレー事件では、被告の犯行を裏付ける直接証拠がなかったが、1審和歌山地裁、2審大阪高裁とも、動機は不明としながらも状況証拠から被告の犯行と判断、最高裁も支持した。
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