09/05/10 20:26:16.16 bdEqlAP3 BE:122364959-PLT(12000) ポイント特典
sssp://img.2ch.net/ico/09hebitsukai.gif
「心の病になったからこそ人生が豊かに」 想田和弘監督インタビュー
―この映画を撮ってみて、精神障害者の人たちのイメージは変わりましたか?
想田 そうですね。変わったことばかりですね(笑)。ガラガラといろんなイメージが崩れた。発見だらけでした。一つだけ申し上げると、やっぱり精神障害者とか、精神病患者というのは、
いわゆる社会的弱者というか、弱い人というイメージがありますよね。僕もなんとなく、そういうのをすり込まれているところがあったのかなと思うんですけど、実際にお会いしてみると、
逆に病気を肥やしにして、したたかに生きられているというか、病気が必ずしも弱さではないなあというか、強みになっている方もいらっしゃるんですよね。
たとえば、40年間、統合失調症とつきあってこられた方なんかは、もちろんそれは辛かったでしょうけれど、病気になったからこそ、人生に対する洞察というのが出てきたところもあるわけです。これはある意味、病気が強みなんですよ。
病気にならなかったら、リッチな、豊かな人生観というのは生まれなかったわけですからね。そういうことはどの患者さんにも感じましたね。
―「病気で人生が豊かになる」というのは、想田監督自身が大学で心の病にかかったという体験ともリンクするんでしょうか?
想田 それはそうでしょうね。僕なんかは、あの病気にならなかったら、たぶん全然違う人生を歩んでいましたよ。いま、映画なんか撮っていないと思いますよ(笑)。
山本先生(こらーる岡山の診療所長)もよくおっしゃるんですけど、「ピンチはチャンス」なんですよね。だから、病気ってこと自体には、たぶんネガティブなものも、ポジティブなものも、価値はついてないんですよ。「
病気=ネガティブ」と感じがちですけど、そうとは限らないと思うんですよね。それにどういう意味づけをするのかというのは、意味づけする側の問題であって、それをどうとらえるのか、ということだと思います。
URLリンク(www.j-cast.com)
URLリンク(www.j-cast.com)