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トキ育てた近辻さんとお別れ
66歳で死去した元佐渡トキ保護センター長の近辻宏帰(こうき)さんの通夜が7日、佐渡市の斎場で営まれた。センター職員ら関係者約180人が、突然の別れを惜しんだ。
祭壇にはつばを後ろ向きにして帽子をかぶり、笑顔の近辻さんの写真が飾られた。ひつぎには放鳥トキの写真30枚ほどが納められたという。
喪主の妻、道子さん(65)が「大きな人で、笑顔と大きな心で包んでくれた。感謝しています」と話すと、ハンカチで涙をぬぐう人もいた。
通夜に参列した同センターの獣医師、金子良則さん(51)は「近辻さんは戦友という感じだ」と振り返る。
1981年の全鳥捕獲の際に人工増殖すべきだと主張して非難された近辻さんが、捕獲から10年以上たってから、金子さんに当時の苦悩を漏らすこともあったという。
「トキの飼育にああしろ、こうしろと指図されたことはなく、人工ふ化も任せてくれた。放鳥式の時、笑顔が絶えず、うれしそうにしていた姿が忘れられない」と寂しそうに話した。
佐渡とき保護会顧問の佐藤春雄さん(90)も通夜に参列。「近辻さんは生涯をかけてトキを守ってくれた」と話した。
全鳥捕獲では、捕獲に反対した佐藤さんと近辻さんの意見が対立。99年に国内初の人工ふ化に成功したころから関係を修復した。
「トキ保護活動の後継者にもなってくれると期待していたのに」と佐藤さんは声を落とした。
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