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週刊誌での「あしたのジョー」の復刻連載、ギャグマンガの主人公が中年になった「中春こまわり君」。
マンガ界で40歳代以上の中高年層をターゲットにした試みが目立つ。
若者の娯楽がネットやゲームに広がりマンガの比重が下がる一方、
高齢化した読者層が存在感を増しているためだ。
団塊世代は、大人になってもマンガを読み続けた最初の世代。
「右手に(朝日)ジャーナル、左手に(少年)マガジン」と言われた60年代末、団塊世代は20歳前後だった。
そのころ青年向けマンガ雑誌が相次いで創刊され、市場は拡大。
ピークだった95年のマンガの推定販売額(雑誌、単行本合計)は約5864億円。
しかしその後、少子化や娯楽の多様化で市場は縮小、08年は前年比4・6%減の4483億円だ。
「マンガ産業論」の著者、中野晴行さんは「日本のマンガ人口を引っ張ってきた団塊世代が2007年以降、
続々定年になる。彼らは主に雑誌でマンガを読むが、通勤しなくなると生活パターンも変わってしまう。
彼らがマンガを読むのをやめればマンガ産業は衰退期に入る」と数年前から警鐘を鳴らしてきた。
それだけに、週刊現代が3月から始めた「あしたのジョー」の復刻連載は
「団塊世代の読者の引き留め策」「コスト削減の一環では」などと取りざたされた。
復刻連載で部数増はあったのか。乾編集長は「連載が即部数を押し上げることはまずないし、
期待もしていません。期待しているのは部数の下支え。この点では予想以上です」と話す。
「まだ物語の序盤なのに読者アンケートでは約30ある連載中1、2位。
特集記事を含めても7、8位で、結果的に団塊世代も引き留めている」
ところが、単行本の売り上げにはつながっていない。講談社コミック販売部の菅間徹次長は
「昨年末から『あしたのジョー』のフィギュア付き単行本(1~5巻、各1000円)を発売したが
予想外に伸びなかった。全12巻セットも動きは鈍い。宣伝もあり、注目はされているんですが……」
菅間さんは「40代から上は、マンガがエンターテインメントの中心にいた時代に成長し、マンガの面白さを知っている。
中高年市場はまだまだ伸びる。名作だけでなく魅力的な新作の開発力を高めなければ」と力を込める。
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