09/04/27 14:09:12.07 nk+Qon1T BE:674946836-PLT(12001) ポイント特典
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モスクワの和食レストランは５００軒を超えるが、日本人の経営者はごくわずか。
その１人が「うどんやさん」の池光正弘さん（４３）だ。２年前に最初の店を開き、
今では市内に六つの店舗をチェーン展開する。うどん１杯が５００円前後。気軽な
ファストフード形式で、味もいい。
ただ、成功の秘訣（ひけつ）は「日本の味」ではない。メニューの中でロシア人に
人気があるのは日本人好みのうどんより、味を甘めにした丼ものやカレー。
「ビジネスとしてはロシア人が好む味つけにするのが当然」という。
ロシア人が握るすしは固く、しょうゆは薄められていることが多い。だがこれも
職人の工夫の結果。はしの使い方が上手でないロシア人は、ご飯の部分をどっぷりと
しょうゆに漬ける。だから崩れないような固めの握りと、薄味のしょうゆが
必要なのだという。
「間違っている」と目くじらを立てるのではなく、和食がさまざまな土地に適応して
世界に広がること。それが池光さんの日本人としての喜びだ。【大木俊治】
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