09/04/25 18:41:50.31 FUVx1W7L
モネは自分の番がまわってくるのを待つ。と、突然、彼は最終段階に移行する。“人間ウィルス爆弾”はついに爆発する。
軍のバイオハザードの専門家たちは、この現象を独特の言い回しで表現する。彼らは、患者が“炸裂し、放血した”と称するのだ。
モネは眩暈と共に完全な脱力感に襲われ、背中がぐったりして感覚がなくなる。次いで、バランス感覚が完全に失われてしまう。
部屋がぐるぐる回りはじめる。彼はショック状態に陥ろうとしている。“炸裂”しつつある。もはや、自分でそれを止めることはできない。
彼はがくっと前にのめり、膝に顔を乗せる同時に、信じられないほどの大量の血を胃から吐き出して、苦しげなうめき声と共に床にまき散らす。
次の瞬間意識を失って、前のめりに床に倒れる。唯一聞こえるのは、失神しながらも喉を詰まらせて吐き続ける音だ。モネは“炸裂”し“放血”しつつある。
周囲にいた男女はいっせいに立ち上がり、床に倒れた男から離れて医者を呼ぶ。モネの周囲には血だまりが生じて急速に広がっていく。
その宿主を破壊した病原体は、いまや彼の体のあらゆる孔から出て、新たな宿主を捜そうと“努めて”いる。