09/04/25 13:51:24.90 5vN44IsZ BE:373055257-PLT(20015) ポイント特典
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尼崎JR脱線事故で夫浩志さん=当時(45)=を亡くした宝塚市の音楽講師原口佳代さん(49)が、事故発生から四年の
きょう二十五日、尼崎市のアルカイックホールでの追悼慰霊式で、ピアノの弾き語りをする。事故後、励ましてくれた母淳子
さん=同(75)=も今年二月に病死。「天国で二人に会うとき、笑顔でいたい」。支えてくれた人たちへの感謝と、悔いなく生
きる誓いを演奏に託す。
会社員だった浩志さんと週末にはドライブをし「いつか田舎暮らしを」と語り合った。死の実感がないまま一年が過ぎたころ、
深い喪失感に襲われた。買い物にも行けず、不安定な気持ちを医師の処方薬で抑えた。
淳子さんが同居してくれて心が安らいだ。周囲の人に支えられた。休みがちになったピアノ教室の教え子は「元気になる
まで待ってる」と連絡をくれた。夫の同僚は思い出話で励ましてくれた。
元気を取り戻しかけた昨秋、淳子さんが脳腫(しゅ)瘍(よう)で倒れた。入退院を繰り返した。「だめかもしれない」と漏らす
母に、佳代さんは「一人ぼっちになるから、嫌や」と泣き声で反論した。かすれる声で淳子さんが言った。「天国でも見守ったる
から、頑張れ」。それが最後の会話になった。
意識を失った淳子さんを家へ連れ帰り、介護した。何度も泣いたが、つらさとともに感謝の気持ちも強くなった。こうも思った。
「天国の夫も私に『見守っているよ』と伝えたいに違いない」
四回目の慰霊式。「私は生かされている。人々のつながりの中で生きていきたい」。その思いを伝えたくて、弾き語りを引き
受けた。曲は、さだまさしさんの「奇跡」を選んだ。
〈どんなにせつなくても必ず明日はくる/ながいながい坂道のぼるのは/あなた独りじゃない〉
佳代さんを励ましてくれた歌だ。ほかの遺族の人たちと、思いを共有したい、と思う。
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)
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夫と母の写真を前に「この4年、人のつながりが私を支えてくれた」と話す原口佳代さん=宝塚市(撮影・長嶺麻子)
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