09/04/21 19:38:23.03 I9RFLAJo BE:245889173-PLT(12000) ポイント特典
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前回は、オンラインコミックの開始とともに、
ホームページ内で自分の本を販売しようと思った所まで書きました。
さっそく、その考えをある出版社のお偉いさんにぶつけた僕ですが、
返ってきた答えは非常に冷静な物でした。
まず最初に「単行本は出版社の商品であって、あなたの本ではありません。」ということを言われました。
そうなんです。「海猿」も「ブラックジャックによろしく」も、僕の本ではありません。
回答をまとめると、こんな感じになります。
・漫画の単行本というのは出版社の商品であり、出版社の所有物である。
・漫画家は、出版社の商品の製作に協力しているだけであって、
出来上がった本は漫画家の所有物ではない。
・よって、漫画家が原価で商品を仕入れることはできない。
・また、出版社と直接、取引はできない。
・ただ、著者関係者ということで、社員価格の定価の80%で特別にお譲りすることはできる。
・それ以下の値段で仕入れたいのであれば、電子書店を構えていただき、正式に取り次ぎを通して取引していただくしかない。
・書店として、取り次ぎと取り引きをしたいのなら、最低でも月額200万円(6000冊相当)以上の本を
仕入れてもらわなければ、相手にしてもらえないだろう。
・ただし、大手の取り次ぎは、月額200万程度の取引では受け付けてくれないので、
中小の取り次ぎならご紹介できるが、中小業者は希望した本を、希望通りに配本する能力がない。
・つまり、仮にあなたが、自分の著作の単行本のみを、毎月6000冊ずつ仕入れようとしても、60冊しか仕入れられないかもしれない。
加えて、「それでもやりたいとおっしゃるのなら、あなたの自由ですが、
本屋さんがあなたの本を売ってくれなくなっても知りませんよ。」と言われました。
僕は「旧来のシステムがダメになりかけてるんだから、そんなことを言わずに
新しいチャレンジできるようにご協力いただけませんか?」とお願いしましたが、
丁寧に「漫画が無くなっても、会社がある限り、私達は給料をもらえるんですよね。」と言われました。
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