09/03/23 22:25:50.61 KAJl0E0S BE:787437937-PLT(12001) ポイント特典
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小欄を含め、新聞記事を書くときの言葉は「新聞用字用語集」を基準にしている。この用語集には
「差別・不快用語」の部がある。それは「人種」や「病気」などの項目からなる。この中の「職業」の
項を見ると「○○屋の形で職業を示すのは避ける」とある。「そば屋」「床屋」などだ。明らかな
差別語は別として、昔は普通に使われていたこうした言葉が蔑称や差別語になるか否かは本来使う側の
スタンスによるところが大きいのだろうが…。
おととい、麻生首相が首相官邸で開いた「経済危機克服のための有識者会合」で「株屋」という言葉を
使った。「株屋っていうのは信用されないんだよ」と。さらには「株をやっていると言ったら、田舎じゃ
何となく怪しげよ」などとも。「床屋」「そば屋」などと違い「株屋」というのはもともと、さげすんだ
ニュアンスのある言葉。個人投資家の育成が進まぬ現状を指摘する意図があったようだが、あまりに軽率だ。
案の定、証券業界からは批判が噴出。きょう以降の市場に影響が出る恐れもある。
「○○屋」と言えば、政治の世界にも「政治家」とは別に「政治屋」という言葉がある。複数の辞書を
総合すると「政治家」は単に「政治に携わる人」とあり、それ以上でもそれ以下でもないようだ。対して
「政治屋」の意味の多いこと。「私利、党利を追求する者」「権力主義者」「うまく立ち回る人」などなど。
この国の政界で「これのどれにも該当しません」と胸を張って言える者がどれだけいるだろう。首相、
他の業界のことをとやかく言える筋合いではないでしょ。
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