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【コラム】 事件になるほどの悪口っていったいどういうもの?
3月06日 01時00分
ネットとはいえ、軽い気持ちで書き込んだ悪口が原因で逮捕されてしまうことがある。
それじゃ、どの程度の悪口からアウトなのか? それが知りたくなってくる。
例えば、2008年の11月には大手コンビニの従業員を装い、ブログに「レジに立つとき、
おでんの容器に唾を入れるとか、肉まんに唾をかける」といった嘘を書き込んだとして24歳の大学生が逮捕されている。
でも、これだけでは「どの程度ならアウトなの?」っていう部分が見えない。肝心のそこが知りたい!
「この場合は業務妨害ですよね。実際のところ名誉毀損の判断は難しいところなんですよ」
と苦笑いしながら話してくれたのは、鎌田真理雄弁護士。
「悪口など、社会的評価を落とす表現ってかなり幅がありますよね。“バーカ”といった軽いものから、
犯罪者呼ばわりするといった重いものまであるし、文脈にもよります。なので程度の類型化は難しいのですが、
考え方の目安はあります。大前提は、他人の社会的評価を低下させる表現を多くの人に広めると、
原則として名誉毀損や侮辱罪に該当する可能性があります。
それと”あなたの小説はおもしろくなかったです”というように、
本人にとってはプライドが傷つくかもしれないけど社会的評価下がるとまではいえない、
本人の名誉感情のみを害するケースについては一応セーフです。
ただし民事上の責任は別ですが。また“事実の適示 ”ではなく“論評”として大丈夫なケースもあります」
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