09/03/01 08:21:45.42 hbx1r3JR BE:95866823-PLT(12072) ポイント特典
sssp://img.2ch.net/ico/niratyaneko32.gif
「空きを待ってもらっている方が五百人もいる状態です」
住宅街に立つ特別養護老人ホーム「太陽の園」(川崎市多摩区)を運営する高橋照比古さん(60)は、そう嘆息する。
他園との重複希望者もいるが、定員六十六人に対し、実に約八倍。「今はどこの特養も数百人待ち。施設が足りていない」
市内の高齢者は今後も毎年八千人ほどのペースで増える。若年層が急増している街も、老いは無縁ではない。
市は特養の入所希望者がいずれ五千人を超えるとみる。このうち要介護度が高い人は千二百人で、
四年後までに現在の三十二施設に十七施設を追加し、その分の定員を増やす考えだ。
整備促進の特効薬として、市は建設費補助の増額も打ち出した。百二十床規模の場合、これまでより最大四億円弱が上乗せされる。
高橋さんは「全国でもトップの補助額。新設を考えている法人も既にあるようだ」と歓迎する一方で、
不安を隠せない。「器をつくっても、支える人がいない。今のままでは人材の取り合いになる」
介護業界の人材難は深刻だ。仕事に見合わない低賃金で人が集まらない。
職員不足でショートステイの受け入れができない施設も出ている。
市老人福祉施設事業協会の河村良一事務局長(63)は「離職率も二割と高い。家族を養うには給料が低い、
と転職する男性の『寿退社』もある」と嘆く。国による今春の介護報酬アップも「焼け石に水」と言う。
>>2続く