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世界景気の急降下が直撃した2009年度の新卒採用戦線。10年3月に卒業予定の大学3年生にとって、
ここ2年間バブル期以来の売り手(=学生側)優位に沸いた就職市場は暗転し、かつての「就職氷河期」
再来の様相すら呈してきた。
新卒大学生の就職活動はピークの前倒しが進んでいる(下図参照)。始動が早い学生は、まず3年生の6月から、
金融業界が中心に実施するサマーインターンシップ(夏休みの就業体験)に参加。これが採用に直結するケースもある。
秋口以降、企業の採用計画が公表され、大学の後期試験が始まる1月からは個別企業の説明会が軒並み活況を呈する。
ゴールデンウイークまでの約3カ月間に内定が集中し、これを逃せば正社員への道にうまく乗れなくなってしまうため、
「3年生に春休みはない」(慶應義塾大学・女子学生)というほどハードになる。
「第1志望群として応募を考えていたある大手人材会社は、年明けに、いきなり今年度の採用計画中止をメールで
告げてきた」(明治大学・女子学生)。女子学生が語るように、昨年秋口から新卒採用の応募を開始したが、
ここに来て採用を取りやめる企業が続出している。
■女子大は大幅採用減!? 学生は安定&資格へ
最も影響が大きそうなのが、ここ数年、一般職での採用拡大の恩恵を受けてきた女子大学の学生。
「できるだけ正社員として送り出したい」(清泉女子大学の河野香織・学生部就職課長)のが大学側の本音だが、
今年は厳しそうだ。昭和女子大学を例にとると、07年度就職実績は一般職367人、総合職199人。
派遣社員は27人で全体の8%弱だった。だが、「メガバンクを中心に採用が絞られれば、派遣社員の選択を
迫られる学生の割合も増えるだろう」(武藤空男・進路支援センター長)。
(一部抜粋)
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