09/02/18 23:24:35.71 Te4U9Dml BE:1356739889-2BP(3002) 株主優待
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自殺についての報道が目につくようになった。とくに意識しているわけではないがネット上で
ニュースを検索しているうち、自然に目に入ってくるのである。
毎年3万人、10年連続だから30万人という数字は、たいへんな数である。米軍の戦死者は第2次大戦で約29万人、
朝鮮戦争で4万人弱、ベトナム戦争で5万人弱と言われている。つまり日本は、戦争をやっていると同規模の人命を、
自殺によって失っているのだ。
戦争なら、死者の数倍にもなる戦傷者が出るとおっしゃる方もいらっしゃるだろう。しかし日本の自殺者の周辺にも、
戦傷者にあたる膨大な数の人々がいるのである。うつ病の人たちや、ひきこもり、ニートなどである。
ノンフィクション作家、久田恵の「世紀末の病い・ひきこもり百万人の悲劇」という文章が掲載されたのは、
「文藝春秋」99年8月号だった。この号が発売されたのは99年7月10日ごろであり、日本の自殺者数が
史上初めて3万人を超えたという98年についての集計を警察庁が発表したのは、同月1日だった。
この事実は、自殺とひきこもりについて、いわば「認識の同時性」があったことを示す。
自殺とひきこもりの関係は、戦死と戦傷に類似するからこそ、この認識の類似性が成立したのではなかろうか。
日本では青少年を「受験戦士」として育てる。完成した大人は「企業戦士」となる。受験戦争でも企業戦争でも、
勝てば官軍で勲章でももらえるだろうが、敗者は戦死する。あるいは戦傷して戦線から離れる。それが日本の
自殺と、うつ・ひきこもり・ニートではないか?
最近の新語・流行語で驚いたのが「おゆとりさま」である。会社のオフィスなどで、ゆとり世代がどこかおっとりした
風情であるのを揶揄して「あの人はおゆとりさまだから」などと言うのだという。「戦士」でない人間が存在すること自体、
我慢ができないのだろう。そのうちおゆとりさまがいじめにあって自殺するなんて事件が起きるのかもしれない。
他国とではなく、国内で日常的な疑似戦争を戦っている奇妙な国家・日本だからこそ、
毎年3万人を上回る戦死者=自殺者が出ても平気なのかもしれない。
(抜粋)
URLリンク(www.news.janjan.jp)