09/02/15 22:54:55.42 Ub/c3VSD BE:1216581067-PLT(12000) ポイント特典
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国の選択無形民俗文化財に指定されている即興寸劇「美濃にわか」について、
岐阜女子大文化創造学部観光文化コースの坂口梓さん(22)が卒業論文にまとめた。
にわかは原則として女性の参加が禁じられているが、
美濃市民74人へのアンケート結果などから「女性の参加を認めても良いのではないか」と提言している。
3月7日に美濃市上条の市中央公民館で開かれる「にわか学会」で発表する。
「にわか」は、急に思いついて演じる喜劇「にわか狂言」のこと。
2、3人の素人役者によるユーモアのあるやり取りの後、落ちがつく。
「美濃にわか」は毎年4月に開かれる「美濃まつり」の夜の伝統的なイベントとして行われており、
地元の青年たちがお囃子(はやし)を奏でながら、市内15町でにわかを演じて歩くことから、正式には「美濃流しにわか」という。
坂口さんは大学2年の時、初めてにわかを見て興味がわいた。
卒論では市民に対し、「美濃にわかにやりがいを感じているか」など13項目を質問。74人から回答を得た。
アンケート結果を通じて「美濃にわかが住民の生活に浸透していて、生きがい、楽しみになっていると感じた」という。
「あなたにとって美濃にわかの存在とは」という質問で、
6歳の女の子が「世界に羽ばたくための第一歩」と答えたのが印象的だったという。
さらに、神事である「博多にわか」(福岡県)と「佐喜浜にわか」(高知県)を調べ、美濃と比較した。
すると、伝統芸能として受け継がれている美濃では小学生を含む約300人がにわかにかかわっているのに比べ、
博多は平均年齢が63歳、佐喜浜は役者が6人しかいないという違いが明らかになった。
坂口さんは、博多と佐喜浜が女性の参加を固く禁じていることに理解を示しつつも、
市民が親しんでいる美濃にわかの場合は、「女性が演じることで存続の可能性が広がる」と提案している。
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