09/02/09 22:30:54.96 1UoVub6D● BE:599611829-PLT(12002) ポイント特典
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from London こちらの島国は人種の坩堝だ
(略)
御存知(ごぞんじ)の通り、ロンドンは人種の坩堝(るつぼ)、コスモポリタンである。
御存知の通り、と記したが、恐らくこの地を未(いま)だ訪れていない方、あるいは一度だけ観光でという方にはイメージしにくいのかもしれない。
どれくらいの坩堝ぶりか説明するならば、
私は今日近所に住む友人宅へ午後の紅茶をしに出掛けたのだけれど(こちらでは本当に午後の紅茶という会い方があるのだ!)、
表に出て道中最初に耳にした言語はフランス語である。
ご近所と言うこともあってかロンドンにはフランス人が大量にいる。
バスや地下鉄の中でフランス語を耳にしない日はないと言って過言でない。
他にも欧州各国の人々、ロシア系、アフリカ系、インド系、ユダヤ系、イスラム系、東南アジア系、南米系、中国系、勿論(もちろん)日本人も大勢いる。
なので英語でさえ時折別の言語ではないかと思ってしまうほど強烈な訛(なまり)で溢(あふ)れている。
ロンドンの街中で正しい(トラディショナルなブリティッシュ・イングリッシュという意味で)英語を耳にするのは難しい、と地元の人が声を揃(そろ)える程である。
現在私が見学している舞台稽古(けいこ)はまさしくこのイングランドがどれだけ移民で溢れているかということを題材にしている。
それは現在の移民の事だけではなく、遥(はる)か昔ローマ人が此(こ)の地を征服しようと上陸してきたところまで遡(さかのぼ)り、
そこから2001年の9・11事件後、つまり現在まで至るのである。
劇作家リチャード・ビーン氏の新作である『England People Very Nice』という風刺に満ちたこの強烈な芝居を日々眺めながら、
なんと我々(われわれ)日本人は異人を身近に感じていないのであろうかと思う。
異人に関して何かしらの感情ないし意見を持つ事は即(すなわ)ち日本人であるということを意識することへと繋がる。
同じ島国でありながら、この大きな違いに当たり前のように日々驚かされる。
(>>2へ続く)