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特集ワイド:歌舞伎町 路上生活の少女を追った38枚 雑踏の空白でこころは笑った
写真集は「日本にもストリートチルドレンがいる」という現実を、社会に突きつけた。新宿・歌舞伎町の路上で寝起きする当時4歳の女児「こころ」。
韓国人写真家、権徹さん(41)が撮影した、38枚の写真をもとに「歌舞伎町のこころちゃん」(講談社)はまとめられた。
「プロとして構図を計算して撮ったのは2、3枚しかない」。その言葉通り、無理なトリミングやピントの甘さも目立つ。それでも写真は、
雑踏に覆い隠されたこの国の暗部を確かに、写し出している。【鈴木梢】
◇見過ごされた社会のひずみ
◇韓国人写真家・権徹さん、半年の交流を写真集に
07年9月。権さんは新宿コマ劇場前で、無邪気に遊ぶ女児に気付いた。写真家を志し、来日してから10年余。風俗、暴力、人情がカオスとなって
渦巻く歌舞伎町にひかれ、「歌舞伎町は主戦場」と駆け回り、毎日1000カットもの撮影を続けてきた。「街の裏の裏まで知り尽くした」つもりだったが、
視線の下のタイル張りの路面で生きる女児が目にとまることは、この日までなかった。
名前を尋ねた。女児は「こころ」と名乗った。権さんが手にしたデジタルカメラに目をやって「かわいく撮って」と、虫歯だらけの笑顔を見せた。
2人の交流はわずか半年間。08年3月、こころは突然、歌舞伎町から姿を消した。
1月のある晩、こころが生活していたというコマ劇場周辺を歩いた。風俗店紹介所が林立し、寒さに肩をすぼめる客引きが立つ。ゲームセンターの
無機質な電子音が、深夜の冷えきった街角に響く。古ぼけたビルに入ってみれば、階段にホームレスがたたずんでいた。少しでも寒風を避けようと
しているのだろう、段ボールを敷き汚れた毛布を頭まですっぽりかぶっていた。1年前、こころはこの歌舞伎町で生きていた。
つづく