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(つづき)
◇営業担当の誠意無き対応に交渉打ち切り
その後、10月上旬になって、営業担当の「イケダ」と名乗る男性から、社員の対応についてお詫びする、という電話がかかってきた。
しかしイケダ氏は、支払った運賃140円は返金する、とはいうものの、自分の役職を明かさず、直通の電話番号も加納さんに教えないままだった。
そして、これまでの通信費(テレフォンセンターはフリーダイヤルではない)や返金の受け取りにかかる移動費などの経費については加納さんの負担であり、担当者に注意はしたが、この件に関する駅での案内をするつもりはないと伝えてきた。
その上、「あなたから求められる前に言っておきますが、当社は、この件に限らず、文書による苦情対応はしません」と加納さんに告げたという。
加納さんは数回にわたりイケダ氏と電話を続けたが、誠意のない態度に怒りを覚え、交渉を打ち切った。
「以前、JR東日本の駅でSUICAの紛失手続きについて誤った説明を受け、不利益を受けた際には、直属の上司である駅長による口頭謝罪の上、経費相当分のオレンジカードを出してきました。今回のJR東海の対応とは雲泥の差でした」(加納さん)
加納さんの話は、果たして事実なのか。話を聞いていてもJR東海への怒りが伝わってくるので、誇張された部分もあるのではないか。
もし全て事実だとしても、これだけ激しいやりとりがあって数ヶ月が経っていれば、現場やテレフォンセンターでの案内も改善されていて、検証できないのではないか。
そう思いつつ、著者の私が12月12日にJR東海の御殿場線にある無人駅の上大井駅から乗車して、最寄りの有人駅である松田駅に向かい、前売り定期券を購入してみることにした。
これ以上は著作権に触れそうなので他の神におねがいします
記者はJR東海の他、国土交通省や法律相談センターにも取材してました