09/01/20 14:32:43.42 otnHNUvu BE:452304948-BRZ(10001) ポイント特典
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〈新・学歴社会〉就職漂流 博士の末は
■現状は―4大学で非常勤 年収140万円
塾の講師、図書館の棚卸し、学校の警備員―。いったい、いくつの職業を経験しただろうか。
10年余り、年収100万~150万円で暮らした。大学の教員には、100回以上応募。しかし、なしのつぶてだった。
新田伸也さん(46)が東北大学で理学の博士号を取得したのは96年。それから、長いフリーター生活が続いた。
08年春、ようやく、国立の筑波技術大学(茨城県つくば市)の准教授になった。「自分よりはるかに優秀な先輩たちが次々と脱落していくのも見てきた」と振り返る。
現在の年収は約750万円。「自分は幸運だった」と実感している。 東京都の男性(41)は02年に一橋大学で法学博士号を取得した。
大学教員の公募に30回以上応募したが採用されず、四つの大学で憲法や法学などの非常勤講師をしている。昨年の年収は140万円ほどだったが、「最近では一番高い方」という。
とはいえ、昨年11月に一つの大学から、「今年度限り」という通知が送られてくるなど、不安定な立場であることは変わりない。
さらに大学院時代に借りた奨学金約300万円の返済も残っている。「両親と同居していなかったら生活できない」。
親には「研究者の道を断念したら」とも言われるが、「年齢的に企業への就職は難しいし、大学教員に採用される可能性も少ない。今となっては退くことも進むこともできない」。
博士号は原則、大学卒業後に大学院で計5年間、勉強と研究を続けてようやく取得できる。
しかし、学歴社会の「頂点」であるはずの博士のその後は、必ずしも明るくない。
就職率は約6割にすぎず、理系に多いポスドク(ポストドクター=任期付きの博士研究員)や文系に多い専業の非常勤講師という不安定な立場にある人が、
それぞれ約1万5千人(文部科学省調べ)、約2万6千人(首都圏大学非常勤講師組合調べ)にのぼる。
さらに、それらにすら就けずにフリーター化している博士は数倍いるともいわれる。「高学歴ワーキングプア」は、もはや珍しくない。
略
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